パールソムリエ

ソムリエとはレストランでお客様の要望に応えて料理との相性を考えながらワインを選ぶ手助けをするワイン専門の給仕人であり、広い知識やスキルが求められます。ワインに関する広く深い知識を身につけてお客様により合う、好むワインを産地や特徴、それぞれの味や香りを知っておかなければなりません。もちろん、ワインは毎年新しいものが出るため、新しい情報をキャッチして吸収しておくことも大事なことです。このようにワインの世界を知り為には様々な歴史、産地、種類を把握して試していくことでより合うものを見つけていくことができます。

ワインと同じように、完璧な真珠と結びつけるのは簡単ではないでしょう。

真珠も同じように種類、形、サイズ、色、テリで分かれています。その中から自身に合う、シチュエーションに合わせるジュエリーを探すことに苦労する方もいらっしゃると思います。我々が強みとしている真珠の知識をご紹介しお客様にとってより合う真珠、ジュエリーに出会っていただければ幸いです。

 

 
価値観
真珠の価値は、品質を決める5つの要素に分けられます。
価格設定においては、サイズから品質要素を考慮し、評価されています。
 
■巻き
核を巻いている真珠層の厚さをいいます。
核とは、貝殻をカットして球体にしたもので、その回りを、真珠層と呼ばれる、炭酸カルシウムとたんぱく質から成る層が、幾重にも重なって真珠はできています。
真珠層が厚ければ厚いほど、真珠の耐久性が増し、光沢もでるため、価値が高く
なります。
巻きの厚さは、養殖期間や健康状態にも関係があり、養殖期間の長いものは厚巻きで、価値が高く、「越物(こしもの)」と
呼ばれています。
また逆に、短いものは薄巻きになります。
 
■光沢
真珠の品質において、「てり」と呼ばれる光沢も重要となります。
表面の滑らかさ、真珠層の均一さ、含有する不純物の程度などで、光沢に差がつきます。
光沢の深みは巻きとも密接な関係があり、巻きの厚いものほど光沢に深みがあります。
一般的に「てりの良い珠は、鏡のように顔がよく映る」と言われますが、光沢により照明の像が、鮮明に映し出されているわけです。
 
 
■キズ
真珠でいうキズとは、天然にできた凹凸のことで、別名「エクボ」、「トッキ」などと言われており、擦りキズや引っ掻きキズなど後天的なものとは、分けて考えられています。
天然のキズは、ほとんどの真珠に存在し、本物の真珠の証でもあります。
それだけに、無キズの真珠は、とても価値があります。
 
■形・サイズ
真珠は一般に、真円に近ければ近いほど、価値は高くなりますが、近年では、より均整のとれたドロップ(しずく)形をしたものや、そのペア(一対)のように、希少価値の高いものは、特別に評価されます。
また、ユニークな形のバロック(変形)や、黒蝶真珠の特徴でもあるサークルなど、個性的な形もあります。
真珠のサイズは直径で測り、表示単位には、ミリメートルが使われます。
大きなサイズの真珠はめずらしく、真珠の価格にサイズは大きく影響します。
 
■色
アコヤ真珠や白蝶真珠では、ピンク系のホワイトが人気があり、黒蝶真珠は、濃い色合いのものほど、高値で取り引きされています。
しかし、このような色合いは、価値を示すものではありません。
多種多様な色の中から、お好みに合った色をお選び頂けます。
 
真珠の種類
■ 黒蝶真珠
仏領ポリネシア諸島を取り囲む虹色の海で養殖され、ブラックパールとして知られてきた黒蝶真珠は、
驚くほど多種多様な色があります。
全体の90%以上がタヒチで採れるので、タヒチパール、またはタヒチと産地名で呼ぶこともあります。
ペルラジオーネ・ジュエリーは、100%タヒチ政府によりクオリティーコントロールされている、
高品質の黒蝶真珠を使用しています。
黒蝶真珠の特徴は、色彩豊かなバリエーションと神秘的な輝きです。
淡いグレー、グリーン、レッド、ブルー、ブラウンと、絶妙な色のニュアンスを持ったコーディネイトができる楽しさがあります。
特に、光沢の良い赤みのあるグリーン系のものは、ピーコックグリーンとよばれ、希少価値があります。
形のバリエーションには、ラウンドの他に、ユニークな形のバロック、タヒチパールの特徴でもある、真珠表面がリング状に波うった形のサークルなど、個性的な形があります。
 
■ケシ
ケシは、偶然性が働き、母貝が核を放出した真珠のことで、ほとんどのものが、どんな形で出てくるか、わかりません。
層が厚いと光沢の増す真珠層のみで、できているため、小さくても強い輝きを持っています。
また、オリジナリティあふれる形は、ジュエリーデザイナーの間でも高い人気を得ています。
ケシの種類は、黒蝶ゲシ、アコヤゲシ、白蝶ゲシなど、さまざまな貝から採れますが、黒蝶ゲシにおいては、採取量の80%ほどを当社が仕入れているため、バラエティ豊かなご提案ができます。
 
■アコヤ真珠
日本で主に養殖されているアコヤ真珠は、近年、気候が温暖なベトナムでも養殖されています。
母貝の大きさが小さいため、大粒のものは少なく、10mm以上のサイズのものは、特に価値が高くなります。
アコヤ真珠の真珠層は、きめが細かく、ほかの真珠に見られない透明感のある美しい「てり」があります。
かすかなピンクやグリーンの色みをおびて、つやつやと光るホワイト系がほとんどですが、イエローがかった暖かみのある
クリーム系や、自然な色が魅力のブルー系も好まれています。
アコヤ真珠の中で、25mmサイズのものを「ベビーアコヤ」と呼んでいます。
小さくて可愛らしいだけでなく、アコヤ真珠の特徴である「てり」と「丸み」があります。
重さで取り引きする真珠にとって、小粒で軽いベビーアコヤは、手間がかかるため、現在ではほとんど養殖されることも
なくなりました。
そんな中、ラ パール ドリエントグループは、ベトナムの自社養殖場において、真珠層の非常に巻いた美しいベビーアコヤの養殖に成功し、ペルラジオーネ・ジュエリーでも多数取り扱っています。
 
■白蝶真珠
白蝶真珠は、南洋の暖かい海で育ち、オーストラリア、インドネシアで全体の80%が採れます。
海の暖かさから真珠層の成長が早く、層の厚い、絹のようなすばらしい光沢のある真珠ができます。
また、白蝶真珠の母貝である白蝶貝は、最大で30cmにも及び、20mm近い大珠が採れることもあります。
この大きさからくる華やかさと光沢の良さから、重厚で格調高いイメージが、白蝶真珠の魅力です。
金色の縁をもつ白蝶貝は、鮮やかなイエローからゴールドの色合いの真珠を生み、銀色の縁のものは、見事なホワイト、またはシルバーの真珠を生み出します。